累宝塔②

イメージ 1

京の石匠の河波忠兵衛師が、
寝食を忘れて熱心に取り組み完成したお墓が『累宝塔』だ。
私は師の苦労を傍で見ていただけに良く知っている。
石造品で特許が取れた事自体も画期的な功績だ。
師も亡くなり特許の年月も終わっている。
誰が造っても良いと言えばそれまでだ。
私はこの累宝塔の良さと作者の思いを知っているだけに
安易な思いで造って欲しくないし、売って欲しくない。
比叡山横川の恵心僧都の六角墓である横川式に源を発するこのお墓も
贋作や紛い物の横行する中で存在感を表している。
コンピュータネットの力を借りて、
その偽者がさも累宝塔の様な顔をして立ち振る舞っている事が許せない。