墓石は何の為に立てているのか

高額な墓石を立てているのに、正面に刻む言葉が『◎◎家之墓』となっている。
この石を棹石(仏石)と呼んでいる。
仏石と呼ぶ機縁は仏を迎えた石であるからである。
◎◎家之墓とは看板で有ってとてもそれを仏とは言えない。
仏石の仏とは、南無阿弥陀佛とか南無妙法蓮華経とか南無釋迦牟尼佛とか、
仏を迎えるから、その石に対して住職がお経を唱える入仏供養(開眼供養)を勤めるのです。

仏名である戒名を仏石に刻まずに、横にある副碑に刻んで、
◎◎家之墓と言う看板にお供え物も上げて手を合わせて、
肝心な亡き人の戒名を刻んだ横に有るヘタ石には手も合わせないし供え物も上げない。

正しくキッチリと、仏石には南無阿彌陀佛と刻んで仏様を迎えて、
そのお身体に一体化をするように戒名を刻んで、
線香や花や供物を差し上げて手を合わせる、
それがお墓つくりと言うものです。

石屋も寺もしっかりして欲しい。
正しくない、単なる石組が今日も立ち続けている。