五輪塔の頭は尖っている

霊園には幾つもの立派な五輪塔が立ち聳えている。
上から、空・風・火・水・地と呼ぶ。
一番上の石を『空輪』と呼んでいます。
空、即ちガスを顕しています。
大文字の送り火が天空を指し示して立ち昇って行くように、
先は鋭利に尖っていればこそ役目が全う出来るのです。
所が、役目が全う出来ないような、ちょん切れた形状の先端を見受けます。
これでは空輪の役目が出来ないのです。
この空輪の鋭利な尖りが、僧侶の墓石である『卵塔』や『無峰塔』になっているのです。
尖って製作すべきです。
灯篭の頭はこれとはまた違いますので尖っていない形状で良いのです。
貴家の五輪塔の頭は尖っておりますでしょうか?。