墓石は仏様

現在の墓石の正面を見てください。
どれもこれも『◎◎家之墓』としか刻んで有りません。
此の意味は、◎◎家の墓石ですよと言う断り文句の標柱でしかありません。
どこに、仏様が刻まれているのですか?。
住職が、仏を迎え入れる儀式をされたはずですが、
どこに向かって仏を迎え入れられたのでしょうか??。
石屋は仏師です。
石と言う材料に仏をお迎えする作業を勤めているのです。
南無阿彌陀佛や仏種子を刻んでこそ単なる地球の石が仏様へ変化を遂げるのです。

木を刻んで仏様をお迎えするのが仏師です。
板に絵を描いて仏を迎えるのが仏師です。
石を刻んで仏を迎える作業をしなければならない石屋だけが仏師に成り切れていないのです。