#祭りと伝統

生前墓(寿陵墓)

生前墓(寿陵墓)を立てれば長生きをする!、本当?。 生きている内に墓を立てれば足を引っ張られる!、本当?。 墓石は死者を葬る為だけの役割ではない。 建墓で一番肝心な目的は、 その石を仏の石にする事。 つまり、単なる石からご本尊様をお迎えした仏塔…

耐震設計の墓石

阪神大震災に続いて東日本の大震災、墓石業界も耐震構造をうたい文句にする業者が増えました。 幾ら堅固にした所で、土台から大きく揺れて崩れるのですからどうしようも有りません。 しかし、少しでも被害を軽減する為にもあの手この手です。 しかし、柳に雪…

お墓参りに行って良い日

友引の日に、お墓参りに行ってはダメと言う愚かな人が居る事を知って落胆した。 葬式と混同しておられる。 お墓って一体何なのでしょうか?。 各家のご先祖を祀ったりご本尊様を迎えている仏塔(仏殿)なのです。 仏や仏に成っている人(成仏)を迎えている聖なる…

千の風と万の土

テレビでは、帰省のラッシュが報じられている。 お盆には郷里へ帰る。 お墓へ御参りに行ったり年老いた親の顔を見に帰るこの行事。 また、亡き人が帰って来ると言うお盆の行事は大変ありがたい。 千の風になって気儘に吹き荒れているのではない。 仏に成った…

墓石店の選び方

「安い石屋を紹介してくれ」と言う人は多い。 「正しくお墓を建ててくれる石屋を紹介してくれ」と言う人は皆無。 お墓は、石の買い物ではナイ。 原材料なんてどうでも良い。 石が白かろうが黒かろうが、 国産であろうが外国産であろうが、 特級であろうが二…

宗派別の写経の書き方

建墓とは石の看板ではありません。 ご本尊様をお迎えをすればこそ、 亡き人やご先祖様への功徳が及ぶのです。 正面を南無阿彌陀佛と刻まなければなりません。 阿弥陀様が刻まれているから住職が入仏の開眼供養が勤められるのです。 その開眼納骨時に合わせて…

お墓参りへ行こう

朝のNHKテレビ小説も、やっと千春の墓参へ行こうとしている。 お墓には、その人の遺骨が土へ還る聖地である。 対面するには、墓参をする事が一番であって偲ぶ場所に成っている。 お墓参りは何回行くのが良いのだろうか?。 春秋の彼岸と御盆と正月と祥月…

親鸞聖人のお墓

私の実家も妻の実家も西大谷へ納骨されている。 無量寿堂の9階と10階へ御参りへ行く。 下段に納骨のツボを納めているが、既に満杯だ。 ここが一つのお墓となっている。 また、明著堂へ納骨する家も有る。 ツボから空けて大きなプール状の合同納骨となる。…

建墓とは、石を買うのではない

亡き人を供養する為に石材店の店頭に立たれる。 葬式で涙を流したにもかかわらず、 月日が経てば、親孝行も何処へやら。 正しいお墓を立てて差し上げる事こそ親孝行のはず。 黒石や白石や。 国産や外材や。 高いや安いや。 どうでも良い事ばかりに目が向いて…

墓石は仏様

現在の墓石の正面を見てください。 どれもこれも『◎◎家之墓』としか刻んで有りません。 此の意味は、◎◎家の墓石ですよと言う断り文句の標柱でしかありません。 どこに、仏様が刻まれているのですか?。 住職が、仏を迎え入れる儀式をされたはずですが、 どこ…

宗教家と墓相屋

宗教家は常識人であるが墓相屋は持論を協力に展開する。 お寺さんは優しいが、墓相屋は個性を前面に押し付けてくる。 間に立っている相談者は、寺の言う事に耳を貸すよりも、 ドンドン攻めて来る墓相屋の虜になってしまう。 「気になさらないで、お墓に手を…

嫁のお骨の一部を実家の墓石へ納めてはなりません

亡くなった嫁のお骨の一部を実家へ納める人がいます。 死者の身体をノコギリで切って分骨をしてはなりません。 亡くなった母のお骨の一部を実家へ納める人が有ります。 そんな事をしてはならないのです。 確かに実家とは血が繫がっておりますが、 実家はその…

高御座と御輿と八角堂

お御輿の形は高御座から来ている、鳳輦の八角は天皇の即位の場所であったり拝謁の座で有ったりする。 また、お堂の六角や八角もそれに模ている。 角が無限に円に近づく形こそ釈尊の円相を示す最高の御堂になる。 六角よりも八角、八角よりも無限大角であるが…

お墓の字の持つ意味

墓と言う漢字は上手く出来ている。 『莫』と『土』です。 獏は物が隠れる意で、土があるから土で覆い隠す意。 お墓とは、土で覆い隠す、 つまり土へ還す意味こそ第一義なのです。 現在の納骨の形態を見ますと、 見かけは土へ還しているようですが実体は骨壷…

墓石を拝みません

墓石に刻まれている言葉、◎◎家之墓や△△家。 これって何なのでしょうか?。 家の名前をご丁寧に高額な石に刻んだだけです。 昨今では、愛とか夢とかが刻まれています。 これって一体何なのですか??。 高額な墓地の墓石に刻む言葉では有りません。 洋式の墓…

御香典を包むお金は新札で

お金は旧札で入れましょうと言う良からぬ事を言う人がいる。 理由は「新札だと待っていたと思われる」何と下らない屁理屈なのか。 香典とは一体何なのか?。 ご本尊様の前、故人の霊前であるはず。 お花代やお線香代やお蝋燭代に変わるものである。 その聖な…

お墓へ家紋

墓石は3個の石でワンセットとなっている。 上に仏石と呼ばれる棹石が2個の台石に乗っかっている。 その他は具足石で花立や線香立などの石である。 家紋や家名は本体以外の具足石へ彫刻をする。 家紋は家のシンボルマークであるだけに刻みますが、 仏石の頂…

お盆の帰省

離れている家族に会える御盆と御正月は大変嬉しい年間行事だ。 ご先祖様も帰って来るし、久し振りに家庭は賑やかな話し声で溢れる。 元気に暮らす両親こそが一番近いご先祖様だ。 遠祖も近祖も、大切にする孝行こそが嬉しい。 仏壇と墓前に手を合わせて、ま…

もっとお墓を学ぶ機会を

お墓の事を気にする事は無いと住職は言う。 そう言う住職の言葉の裏には自分自身がお墓の事を知らないが故に言っている逃げの姿勢がある。 墓相など有る訳が無いと言い切る住職、 ではどう言う立て方が理想なのかと問うて見ると 「門前の石屋へ行きなさい」…

祇園祭の保昌山

四条派の画匠の丸山応挙の原画があると聞いて案内をしていただいた。 保昌山鉾町の人だけに詳しく説明をして頂いて拝見が出来た。 間近で見て驚いた、素晴らしい絵であり織物だ。 丸山応挙の絵も素晴らしかったがそれ以上に驚いたのは 陰陽の占いをしている…

祇園会

祇園祭に行って来た。 もう何十回と行ったであろう。 厄除けの粽を貰ってくる。 七日の七夕もそうだが、笹とか竹とか粽には除災の力がある。 地鎮祭の結界にも四方に笹を立てかける。 建墓に際する除災には写経を納めて散華を敷き詰める。 祓い清めてこそ賓…

御開帳ビデオ試写会

一泊二日でバス3台を連ねて信州善光寺の御開帳に出掛けた。住職の小松玄澄大僧正も4回目の御開帳と成る。二ヶ月に渡る長丁場の御開帳を貫主として無事に勤め上げられてさぞかしご心労も蓄積している事と思います。星野教授が撮影されたビデオで盛儀の盛大…

一軒の家に墓地は一つで墓石も一基

一軒の家にあっちとこっちに墓地が在ってはなりません、 別れる事無く一箇所に纏めます。 また墓石も2基以上在る事は可笑しいのです。 位牌墓とか地蔵尊墓であれば意味はありますが、 同じような墓石が2基必要ではありません。 一箇所に、一基に纏めてあれ…

お墓の建之

お墓を立てる人(施主)の名前を人石(上台石)の向かって左面である下座へ刻みます。 大変大切な彫刻で、誰が施主であると言う管理継承相続者を示します。 『建之』と特別な呼称になります。 これは、上に刻まれている福原堂礎と言う建立者名に続いて書きますの…

産地名の証明

海で獲れる魚でさえ獲れた港の証明を付けてブランド化している。 石も地球から採れる物だけにブランド化はしにくいと言われて来た。 昨今は外国産と区別を付けて優位に展開をする意味でも産地名を証明している。 石に国境の違いはない、日本産でも韓国産でも…

寺と石屋の利害関係

お互い商売であるから利害関係は付き物。 特に寺院や霊園側が優位に立つ。 「何宗の方でも構いませんよ」と言う謳い文句に惹かれて 霊園を契約してしまうと、そこの指定石材店への建墓工事しか認められない。 その店のレベルが普通以上であれば言う事もない…

お布施

知恵袋を見ているとお布施の書き方や入れる金額の事を気にする人が大変多い。 中へ入れる御札は新品ではダメと言っている。 何故かと聞くと「待っていたようだから」と。 変な事まで気を遣うのですね。 入れる封筒は気にしなくても良いのですか?、 待ってい…

本家と分家の墓石は別けて立てる

本家の墓石の中へ分家のお骨を納めません。 しかし納めても良い場合があります。 分家の家に子供がいない時。 相続が無い場合は、その本家が迎えて祭祀をする。 独身死の子供の場合も同じで、 その子に子供は居ないのだから、他の兄弟の祭祀継承者が迎え入れ…

比叡山研修二日目

早朝の5時15分から世界遺産の重文の釈迦堂内で坐禅があった。 真っ暗の中でロウソクの火が少しゆれるだけ。 聞こえるのは鶯の声と時々吹く風の音。 禅杖(警策)で肩を叩く音を聞いて自分の姿勢を直してみる。 伝教大師の御廟への参拝も気持ちが良い。 るり…

位牌の並べ方

仏壇も神棚も向かって右を上座とする。 位牌も同じ様に、向かって右が上座ですから古い位牌を置く。 ◎◎家先祖代々の位牌がここに座る指定席だ。 そして向かって左の方へ流れて行く。 一番下座に『水子諸精霊位』とか幼くして亡くなったお子さんの位牌が座る…