お墓の建之

お墓を立てる人(施主)の名前を人石(上台石)の向かって左面である下座へ刻みます。
大変大切な彫刻で、誰が施主であると言う管理継承相続者を示します。
『建之』と特別な呼称になります。
これは、上に刻まれている福原堂礎と言う建立者名に続いて書きますので、
福原堂礎なる人物が之を建てた(建之)を示すのです。
漢文のレ点であって、下から上へ読みますのでケンノとします。
建之は、上から続く意味であって単独の熟語としてはありません、
尤も建立と言う言葉でお墓を建てた事を意味します。
建も立もタテたタテたと重複しますので建之を使用し彫刻しています。