千の風と万の土

テレビでは、帰省のラッシュが報じられている。
お盆には郷里へ帰る。
お墓へ御参りに行ったり年老いた親の顔を見に帰るこの行事。
また、亡き人が帰って来ると言うお盆の行事は大変ありがたい。
千の風になって気儘に吹き荒れているのではない。
仏に成った浄土からこの世の子孫に会いに戻ってくる。
先祖と一体になれるお盆の行事こそ嬉しい。
家に戻ればお墓は空き部屋になっていると言う人がいる。
 
人の行く先は、
魂は浄土へ往生し成仏となり。
借り物の肉体は墓地で母なる浄土へ無に成って融けて行く。
 
二つの行く先がある。
 
千の風となっての風来坊で定めなき放浪者ではない。