お地蔵さんのお墓を建てる

時々お墓にお地蔵さんが立てられている。
水子や嬰児や孩子の戒名が刻まれている。
お地蔵さんにも舟形式と棹付式の二種がある。
舟形に見える部分は地蔵菩薩の光背ですから戒名を刻む部分としては相応しくありません。
従いまして棹付き地蔵尊墓をお勧めしたいのです。
戒名を刻む箇所は地蔵本体でもなければ光背でもない、棹石へ刻んでこそ墓石の役目が全うされるのです。
亡き人を供養する為の仏様ですから、墓石へ仏を迎えてこそ正しい墓石に成るのです。
大人の方の墓石を見て下さい、○○家とか◎◎家之墓とか、仏様を迎えていない只の単なる記号でしかない墓石のオンパレードです。
記号でしか無い墓石であるならば高額な費用を負担してまで建てる意味合いなど全くありません。
単なる鉱石である石材に、ご本尊様を注入してこそ供養篤き墓塔に変生するのです。
水子様にさえ地蔵菩薩がおられるのに、肝心な産みの親、育ての親に仏が迎えられていないお墓が乱立しているこの愚かな現状。
寺の僧侶も怠慢、石屋も役立たず、そして貴方まで関心が無い。
かくして、先祖供養と言う美風が消滅して来たのです。