古刹の霊園を見て回る

東京で天台宗寺院と言えばこのお寺。
1区画が600万円、その上に乗る墓石も400万円ぐらいはすると言う超高級霊園。将軍家菩提寺であるだけに価値観の高級も仕方がないと言う所か。
お手並み拝見と墓石群を見て回る。
これと言って感心する墓石が一基も無い。
どれもこれも石組は豪華だが墓としての値打ちは微塵も感じられない、言ってみれば張りぼて墓石群。
○○家之墓と表現した石のオンパレード。
これってどういう意味なのでしょうか?、○○家のお墓ですよ!と言う表現以外に何か意味を含めているのでしょうか。
お墓とは各家の宗旨に則したご本尊様をお迎えしていなければ無味乾燥。
仏壇を買って、阿弥陀様をお迎えしているから『仏壇』なのです。
仏様の居ない仏壇は『箱』、『ロッカー』であって、仏壇を買い求めた意味が無いように、墓石にも肝心要の仏様を迎えていなければ全く力が発揮されません。
○○家之墓なんて刻んではダメなのです。
この意味の無い墓石を誰が建てたのですか??。
貴方であると言う前に、出入りの指定業者の石屋に文句を言いたいのです、御経を唱えた寺の僧侶に文句を言いたいのです。
石屋がしっかりしなければ、僧侶がしっかりしなければ、今日も明日も間違いだらけな素人の作品のお墓の顔をした張りぼて墓石が立ち続けて行くのです。
墓石に仏様を迎えているから入仏式を勤めるのです。
墓石に仏様をお迎えしているから一生懸命に合掌礼拝をしているのです。
貴家の墓石には仏様に来て頂いていますか、今一度お確かめくださいませ。
この一等地の霊園には仏を迎えた墓石が一基も有りません。
仏を迎えた墓石とは、
正面に、
家宗旨に則して南無阿彌陀佛、南無妙法蓮華経などと刻む。
梵字などの仏種子を刻む。
般若心経などの宗旨の経典を書写して奉納する。
ただ感心しましたのは、
首都圏でありがちな地上カロート納骨式が無かった事です。
流石です。
お骨を壺のまま納めるものではないだけに、関東に見がちな棚まで作っての壺納骨式は絶対あってはなりません。
お骨は土に還す為に高額で遠方な霊園を求めているのですから。