建立者名の赤字

墓塔は仏様を具現した姿。
仏石なのだ。
台石の2個の座布団に座られる。
前に在る花立や香炉は具足と言ってお飾り石。
魂が入っていて手を合わせるのは一番上の棹石と言われている石に対して。
そこに刻まれているのが福原家之墓と言った看板標識。
こんな物に手を合わせてお供えを置いているのではない。
3個の石である福禄寿と言う本体に、俗名である建立者名を刻む事は憚れる。
であるから、仏石を支える上台石のしかも向かって左へ遜って刻む。
しかし、そこもお墓の石ではあるので福原堂礎のうちの
堂礎に赤色を入れて飛び込みを回避しているのである。
赤は除ける意味があるから、鳥居も赤だし古墳の石棺内も赤で塗られているし
古墳の周りの埴輪も赤土の意である。
めでたければ赤飯を食する。
苗字は俗名ではありませんから赤は入れません、
福原には赤を入れないのです。
戒名で生きている時に赤を入れる話とはまた別個です。