家に帰ったご先祖様のお墓は留守なのか?

お盆期間中は、ご先祖様が家に帰って来る。
そうなるとお墓は留守なのか。
と言って疑問に思う人も多い。

人が亡くなると、二つの道を進む。
①魂は、往生極楽を叶えて仏に成る。
②借り物の肉体は、墓地墓石で土へ還って行く。

墓地墓石には借りていた身体のお骨が母なる浄土の土へ溶けて行っている。

魂が往生し成仏を叶えているのに、お骨が解けずに未だ肉体を残している。
これでは、全てが仏へ生まれ変わったとは言い難い。

仏と成ったご先祖様は年に一度のヤブ入りで帰って来る。
お墓は、ご先祖様の亡骸が土へ還ろうとしている聖地であって普段から年中御参りの対象地になる。
千の風と成って台風で荒れ狂う悪霊ではない。
お墓には居ませんと言う歌が流行ったが、お墓に居ずして何処に居るのですか??。
確かに、火葬場から帰って来たご遺骨を、墓地の地下のお土へ還しました。
風になって飛んで去ったのではありません。
溶けて無に成って行くお骨が墓石の地下には有るのです。