納骨とは『お骨を土へ還す作法』なのです。

骨壺からお骨を出して、
サラシのお骨袋へ移し替えて、
墓石の下に有る石棺内へ、
母なる浄土の土へ溶けて行って頂きます。
これを『納骨』と言います。
決して『納骨壺』ではありません。

誤解しないでください。
壺のまま納めてどうする気なのですか?。
何年経ってもお骨が土へ溶けては行きません。
土へ溶けて行かなくても良いのであれば、
遠方の墓地を買う必要はありません。
高額な墓地墓石を買う必要が無いのです。
土へ還す、ただその目的の為に遠方のしかも高額な墓地を買い求めたのです。
土へ還さないのであれば、
家の仏壇に置いておく方がよっぽどましなのです。

質問コーナーを読みますと、
関東では「壺のまま納めます」と書いてありますが、
それは間違ったことが流布しただけで、
関東で壺のまま納める事が正しいと言う事ではありません。
間違って解釈されて実践されているのであれば、
今日から、
石材店が改め、
僧侶たちが反省をして改良しなければなりません。
また別の質問コーナーの回答を見ますと、
「壺のまま納めなさい」と言われています、
良く見ますと、
骨壺製作会社の指導でした。
骨壺を制作している側からすれば、
死活問題ですから、
自論として骨壺のまま納めるように宣伝します。

壺のまま間違って納めてしまいますと、
10年経っても20年経っても骨は骨のまま、
しかもカビが生えています。

お骨を土へ還すために火葬にしたのですから、
お骨お土へ還すために墓地を買ったのですから。
魂が仏の浄土へ往生しているのに、
肉体がいまだ現世に残っているのでは完全に無になったとは言えません。
『無』こそ、『空』こそが、仏教(般若)の教えなのです。

【骨壺のまま納めてはなりません】