お墓を知って下さい

お墓無用を唱える人がいます。
山へ撒きます、川へ撒きますと、自慢げに言う人も出てくる始末です。
お墓も立てられない事を、自慢げに言うものではありません、
それが恥ずかしい事である事に気づきなさい。
親は、貴方を生んで、育てて、大学へ行かせて結婚をさせ、
孫を可愛がって、そして死んで往きました、
財産の全てを遺して。
その結果が、山へ撒く、川へ流す、海は撒く。
どんな子供に成っているのですか??。
親が貴方を育てて来たのであるならば、
今度は、
子である貴方が
親の成仏の過程を育てて行かなければなりません。
死して仏に成るスタートを切り、
初七日二七日と回忌を過ごして行く事が幼稚園小学校そして成人に向かうように五十回忌で仏に成る(成仏)プロセツを踏まえる法事こそ肝要なのです。
死すれば向かう先が二つあります。
一つは魂として往生し仏国土に生まれます。
もう一つは、借り物の肉体を土へ還す霊地が有ります。
霊地(聖地)でない公共の場所である川や山や海へ捨て去る無礼は許されません。
千の風などヒットの資質も有りません。
風に成って吹き荒れてなどおりません。
死者の遺骨が母なる浄土へ溶けて無くなって行く墓地に在るのです。

お盆で死者が家に帰って来るからお墓参りへ行きませんと言う人がいました。
死者の魂が、藪入りで仏国土から家の仏壇にやって来られても、
お墓はお墓で別なのです、
お墓には昔も今も、
亡き殻が土へ溶けて行く道中の亡き人のお身体が有るのです。
その過程が、少しでも早まりますように追善供養を施す聖なる場所が墓地であるのです。
墓石と言う『仏の住まう家つくり』ぐらい、遺徳を頂いた子供がしても罰は当たりません。
海へゴミ同然に捨てないで、
お墓へお祀りをして差し上げる子供であるべきです。