誰も死んだ人が無い新墓石

死んだ人が無いけれど、お墓を建てた人が有ります。

僧侶によって入魂式が済んでいます。

お悩みを持っておられて「亡くなった人が入っていないので御参りの必要はありませんね、お花や線香も必要ありませんね」と言ってこられた。

他の人の回答が、「死者が入っていないので拝む必要はない」、「拝んではダメ」。

それって可笑しいではありませんか。

死者が無くてもお墓は立ちます。

何故ならば、お墓は死者の為だけに在るのではないからです。

僧侶によって入魂式(開眼式)が済んでいるのです。

死者の魂を入れたのではなく、家宗旨の御本尊様をお迎えしたのです。

単なり地球の石コロから、仏様の姿(仏像)に成ったのです。

仏像に成った石(墓塔)に、手も合わせ花も供え香を焚く事は当たり前です。

将来、亡くなって納骨されたその墓石には、御本尊様が迎えられていますから、仏に抱かれた最高で最善なるお祀りの中で供養が叶うのです。

死者が無くてもお墓が立った場合は、入仏供養が必要だし、仏様やご先祖様への供養が及ぶ墓石ですので御参りや御供えは必要なのです。