お墓の清めと荘厳

お墓が立ち上がりますと清めと荘厳を実行します。前もってお米とお塩とお酒を墓前にお供えしておきます。住職の読経や納骨が終わりますと、墓域内の清めにかかります。墓地の四隅に線香を立てます。本来は蝋燭なのですが、蝋燭は風で消えやすいので線香の明かりと香で代用します。その線香の立っている四隅に御供えをしておりましたお米とお塩とお酒を撒きます。余れば最後に墓域全体に撒けば良いでしょう。お米は一粒万倍の教えですしお酒とお塩は清めになり墓域が清浄化された聖域と転化します。浄土真宗ではこれらの作法はいたしませんが、ご本尊様にお座りいただくためには聖なる受け皿にする意味からすれば重要な事と思っています。散華を撒くことも素晴らしい荘厳です。